623人が本棚に入れています
本棚に追加
俺「じゃ、5分経ったらスタートするぞ?」
アベーは頷いて闇に溶けた。
出来るはずだ。しかも魔力じゃないから妨害魔法も通じないと思う。
……うーん、出来ると言えば出来る。だが、慣れるまではかなり辛いな。
ぶっちゃけ全方位、全角度からマルッと見えてる感じだ。あ、動くと凄いキモチワルイ。
俺「うえっぷ。ミラーハウスも真っ青だな。」
でも、アベーは見つけた。岩に腰掛けて前をはだけている…見たくなかった。
俺の方を見ているという事は、何らかの魔法を使っているという事だ。無駄に想像を創造してみよう。
俺「てれれれってれーん。高速演算付き森羅万象解説携帯端末アイノウ(I Know)先生~。」
慣れないから脳内検索だと次の行動が遅れるんだよね。だから、外付けの情報端末を作ってみました。
《闇魔法の上級『透視。』本来は壁などの物質の内側を探る魔法。遠距離には適さない。》
適さないのに遠距離を見る理由は一つ。
俺「俺を見てんじゃん!!??」
早く気付けよ俺!覗き見防止とか考えもしなかったわ。まさかこんなのも含めての訓練とか?……無いよな。
男「ミカエルめっ!帰ったらお仕置きだ。」
アベーがニヤニヤしながらコッチを見ていたが俺は今、女だぞ?
最初のコメントを投稿しよう!