夏休み前半~俺の溶岩焼き、青い風に吹かれて~

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俺「じゃ、5分経ったらスタートするぞ?」 アベーは頷いて闇に溶けた。 出来るはずだ。しかも魔力じゃないから妨害魔法も通じないと思う。 ……うーん、出来ると言えば出来る。だが、慣れるまではかなり辛いな。 ぶっちゃけ全方位、全角度からマルッと見えてる感じだ。あ、動くと凄いキモチワルイ。 俺「うえっぷ。ミラーハウスも真っ青だな。」 でも、アベーは見つけた。岩に腰掛けて前をはだけている…見たくなかった。 俺の方を見ているという事は、何らかの魔法を使っているという事だ。無駄に想像を創造してみよう。 俺「てれれれってれーん。高速演算付き森羅万象解説携帯端末アイノウ(I Know)先生~。」 慣れないから脳内検索だと次の行動が遅れるんだよね。だから、外付けの情報端末を作ってみました。 《闇魔法の上級『透視。』本来は壁などの物質の内側を探る魔法。遠距離には適さない。》 適さないのに遠距離を見る理由は一つ。 俺「俺を見てんじゃん!!??」 早く気付けよ俺!覗き見防止とか考えもしなかったわ。まさかこんなのも含めての訓練とか?……無いよな。 男「ミカエルめっ!帰ったらお仕置きだ。」 アベーがニヤニヤしながらコッチを見ていたが俺は今、女だぞ?
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