夏休み中盤~トラウマのポワレ 春一番を添えて~

5/9
前へ
/265ページ
次へ
ライ「今日の夕飯は早めにして貰うよう頼んでおいたのだ。コタロー殿は沢山食べるから簡単な物になるが、構わないだろうか?」 ありがとう、今日は目一杯食べて眠りたかったんだ。よく分かったね? ライ「エッヘンなのだ。コタロー殿と一番の付き合いだから当然なのだ。」 えへへ~と相貌を崩して笑うライにぎゅーっと抱きつく。 ライ「そう言えば、ギッシュから寮の部屋に手紙が届くのだ。」 魔界にどうやって知らせてるの? ライ「学園長が……な。」 あぁ、なんかゴメン。 内容はどんな物かな?急ぎの用事だったらいけないしね。 ライ「早く遊びに来いとか、一緒に特訓しようとかだったぞ?」 と……特訓……ナニソレ、オイシイノ? ライ「しまった!?コタロー殿、落ち着くのだ。怖いのはもういないのだ。」 あやすようにライは俺の背中を緩く叩く。優しいライの肩に持たれていると睡魔に襲われる。 ライ「コタロー殿、眠いのか?」 俺「んー…」 眠い……でも、お腹すいて眠れない。 ライ「上がってご飯にするのだ。」 ライは俺を抱っこしたまま立ち上がり脱衣所へ移動する。 風と火の魔法で全身をドライヤーかけて乾かすという荒技発動。
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!

623人が本棚に入れています
本棚に追加