夏休み後半~王道ドルチェの盛り合わせ (前)~

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俺がフリーズしている間にライが全ての手配を終えて、既に出発できるところまで来ていた。 ライ「コタロー殿、大丈夫か?」 ライの部屋のソファで横抱きにされた俺は未だ現実に帰っていない……フリをしている。 ライ「今日はこのままゆっくりするのだ?」 俺の髪を手で梳きながら心配そうに覗き込んでくる。 俺「ダイジョウブ。イクヨ。」 すかさずライにバードキスをしながら答えると、真っ赤になったライに抱きしめられた。 ライ「コタロー殿は…いぢわるなのだ。」 あ、フリがばれた(笑) ライ、そろそろ出ようか。ギッシュ達にドッキリを仕掛けに! ライ「むー。」 あ、すねた…フリだ。可愛い!! ライ「んむー!!んぁ…ぁ……ふぁ…。」 おっと、思わずディープにしちゃった。ダメダメ、今からお出掛けなんだから。 ほら、いくよー? パッと立ち上がりライの手を引いて立たせる。 ライ「いぢわる……なのだ。」 俺「ん?ご馳走様。朝食、食べそびれたからね。」 耳元で囁く俺はやっぱりいぢわるかもしれない。 ライ「っ~~~!」 さて、可愛いライも見れたし、行きますか。 ライ「ゴホン。人化するのだ。」 金色の瞳を閉じると瞬く間に人バージョンのライに変わる。 ライ「では、出発なのだ。」
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