夏休み後半~王道ドルチェの盛り合わせ (前)~

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ログハウス風のこじんまりとした家だ。ハーブを栽培しているのか、爽やかな香りがする。 ギ「ばぁちゃん、友達連れてきたー。」 ノックも無しに扉を開けて中に入って行く。 「ギッシュ?あら、ルークも来たのね。いらっしゃい。まぁ!新しいお友達ね!」 可愛いおばあちゃんだなー。あ、目元がギッシュににてるかも。 ライ「始めまして、ライオネルと申します。こちらはコタロー・ハヤシです。お見知り置きを。」 胸に手を当てお辞儀するライに習って俺もお辞儀をする。 「あら、ご丁寧ありがとうございます。ギッシュの祖母でティナと申します。」 ティナさんはにっこり笑って、座るようにいった。 ティ「ルーク以外でギッシュがお友達を連れてきたのは初めてね。」 手際よくハーブティーを入れているティナさんにギッシュは気まずそうに笑った。 ギ「別にクラスの奴らと仲が悪い訳じゃないぜ?」 ル「家柄的に近寄り難いだけだしな。」 結構クラス内でもお馬鹿キャラだけど、遊びに来るほど仲の良い人いないんだ? ル「まぁ、爵位持ちか商人位だろうな。積極的に関わろうとするのは。」 ギ「下心丸出しの奴らだからな。彼奴ら連れてくんのはぜってーヤダ。」 ギッシュでもそんな事考えるんだ? ギ「俺のこと馬鹿にしてね?」
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