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えー、してるよ?
ギ「してんの?まぁ、いいか。ばぁちゃん、今日からライとコタローも家に泊まるんだ。」
お世話になります。
ライ「お世話になります。つまらぬ物ですが、お召し上がり下さい。」
ライが出したのはお菓子の箱。パティシエさんの力作、魔のお菓子箱!
箱は漆黒の円形で俺のこだわりの仕掛けを施してある。
ティ「あら、悪いわね~。お茶もあるし開けちゃいましょう。」
ティナさんはニコニコしながら箱に手を伸ばす。
ティ「あら、開かないわ?」
あ、真上に開けるタイプじゃないんです。
ギ「え?かしt「どれどれ?」ルーク!」
ギッシュにかぶせてルークが箱に手を掛ける。
ル「あぁ、スクリュータイプだ。」
ルーク正~解。開いたら手を離して下だけ支えて。
ル「下な。」
直径30㎝、高さ10㎝の箱が開く。
ゆっくりと回転して出てきたのは上に行くに従って徐々に小さくなる三段のトレイ。
上段はクッキーやマカロン、中段はケーキや甘いスコーン、下段はサンドイッチだ。
ティ「まぁぁ!ステキ、こんなの初めて見るわ。」
前にこんなの見たことあったから、女性にはいいかなって。
ル「蓋にはサーブ用のトングが3つ。こだわってるな。」
ルークは感心したように蓋やトレイを見ている。
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