夏休み後半~王道ドルチェの盛り合わせ (前)~

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ティ「でも、こんな豪華な箱に入ったお菓子なんて、私が食べていいのかしら?」 ライ「箱はコタローが作った物です。中は我が家のパティシエが作った物なので、お気になさらず召し上がって下さい。」 ギ「さっきから気になってるんだけど、ライはなんでばぁちゃんに敬語なんだ?」 あれ?ギッシュ孫なのに知らないの? ライ「ティナ殿は魔女の一族だ。我は昔魔女に助けてもらったことがあるので、ティナ殿にも敬意を払っているまでだ。」 魔法を使う人は魔導師。女性なら女魔導師って呼ばれる。でも、魔草などを使って治療や攻撃をする人を魔術師、魔女と呼び分けるんだって。 ギ「ばあちゃん魔女なの?」 ティ「そうよー。」 ル「ギッシュ、本当に知らなかったのか?ティナさんはかなり有名な魔女だぞ?」 ティ「やだわ、ルークったら。そんな事ないのよ?」 ル「魔力回復薬はティナさんが開発したんだぞ?」 ギ「え!?ばあちゃん凄いじゃん!あれ?でもそれってレティシオーネって人じゃね?」 流石、薬草学は得意なだけあるな。 ティ「ギッシュが小さい時レティシオーネって言えなかったからティナにしたの。ジルは昔から私をティナって呼んでたからギッシュもそれで覚えたのね。」 ふふっと笑うティナさんはなんだか悪戯っ子のようだ。
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