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「んぁ!…ふ、んっ。」
魔王様へのディープキス返し。
エロい声に萌えてしまうのは仕方ない。
始めての体験でもただでは済まさない俺。その他は許しても唇だけは鉄壁ガードだったのに…。
およそ一分に渡る攻防戦の果てに魔王様は顔を真っ赤にしてへたり込んでしまった。
「技術は無いけど、完全に魔力酔いしたわね。大丈夫?魔王様。」
笑ながら近付いてくるアリアに魔王様は無言で火の玉を放った。
「危ないわね。もう、そんなに怒らないでちょうだい。使い魔契約は終わったのでしょう?今日はゆっくり休んで明日、王都へ行けばいいわ。部屋は魔王様と一緒で良いでしょ。じゃ、私達はこれで失礼するわね。大事な用があるから。」
ヒラヒラと手を振ってアリアはその場から消えた。気付けば他の四天王達もいない。
残されたのはエロテロリスト魔王様と俺だけだ。
「大丈夫?」
聞くと魔王様はコクリと頷いて玉座の奥を指差した。
よく見ると壁画と同化して扉があるようだ。
へたった原因は俺(の魔力)だし言うなればパートナーだ。扉を開けて魔王様のもとへ帰る。
んで、俺よりデカイけど筋力にはちょっと自信があるのでそのまま姫抱っこ。
「こ、コタロー殿!しばらくすれば歩ける故、離して「や」くれないんだな。」
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