テンプレは突然に

13/17

623人が本棚に入れています
本棚に追加
/265ページ
申し訳なさそうに眉を下げるライに‘‘ライ’’っぽさが倍増されて警戒心が解かれていく。 「なるべく言葉で話すようにするから、読心術はやめてくれる?」 会話出来ないわけじゃないんだよ。 ちょっと人が怖いだけで、慣れれば普通に会話するよ。 「善処しよう。」 あぁ、やめる気ないんだ。 覗き見防止フィルターかけよう。多分妄想中は腐ィルターがかかって覗けないんだろうな。 「コタロー殿、今日はもう休まれるか?」 そう言えば、なぜライは俺に敬語? なのだろう。魔王様なんだから偉そうな喋り方がデフォじゃないのか? 「ライは、なんで俺に敬語なん…どうした?」 何かキラキラこっちをみてるライ。 ボール投げて欲しいのか? 「名を……呼ばれるのは、存外嬉しいものだな。」 はにかみキターーー!! 名前呼んだだけなのに、なにのこ可愛い生物!あー、もう!! 「ライ、カワイイ。」 ぎゅーってしてナデナデしてやる! 「コタロー殿?我は魔王として意外はこのような話し方なのだ。四天王にも玉座の間や、魔王中以外はこれで構わないと言われたのでな。不快だったか?」 「以外だったな魔王は仕事みたいなものか。気にならないからいいよ。いろいろあって疲れたし、風呂入って寝たいんだけど。」
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!

623人が本棚に入れています
本棚に追加