623人が本棚に入れています
本棚に追加
/265ページ
「マンドラゴラの薬湯だ。煮出すと粘りが出て、酸化すると赤くなるのだ。効能は疲労回復や外傷治癒だな。」
泡を流したライが俺の隣で説明してくれた。
マンドラゴラ風呂…微妙だなぁ。
「アレは?」
ミルキーブルーのお湯を指差す俺。
「ミュチェという花を乾燥させて粉末にしたものが入っている。花は青いが熱を加えるとこのような乳白色になる。効能はリラックスだ。因みにあちらはただの温泉だ。地下から湧き出た物を源泉のまま流している。露天もただの温泉だ。」
やっぱりライは風呂好きかも。お湯は月替わりともいってたし。ライだけじゃなく魔族が風呂好きなのか?
まぁ、どっちでもいいけど。ミュチェ風呂にきめた!ふんわり優しい香りに包まれて幸せ~。
「コタロー殿、先ほどの器具の事を聞いても良いか?」
一緒に入っているライが遠慮がちに聞いてくる。
「ん?説明面倒だから記憶読んで。」
リラックスタイムだもん。必要な記憶を表層に出してライが見やすいようにする。
「…な!?コタロー殿、今すぐ写真を消して欲し「や。」むぅ、あのような物をどうするつもりだ?」
頬を染めるライカワイイ!それにどうするって…ねぇ。
その後俺が無言を突き通してその話題は終焉を迎えましたとさ。
最初のコメントを投稿しよう!