テンプレは突然に

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「マンドラゴラの薬湯だ。煮出すと粘りが出て、酸化すると赤くなるのだ。効能は疲労回復や外傷治癒だな。」 泡を流したライが俺の隣で説明してくれた。 マンドラゴラ風呂…微妙だなぁ。 「アレは?」 ミルキーブルーのお湯を指差す俺。 「ミュチェという花を乾燥させて粉末にしたものが入っている。花は青いが熱を加えるとこのような乳白色になる。効能はリラックスだ。因みにあちらはただの温泉だ。地下から湧き出た物を源泉のまま流している。露天もただの温泉だ。」 やっぱりライは風呂好きかも。お湯は月替わりともいってたし。ライだけじゃなく魔族が風呂好きなのか? まぁ、どっちでもいいけど。ミュチェ風呂にきめた!ふんわり優しい香りに包まれて幸せ~。 「コタロー殿、先ほどの器具の事を聞いても良いか?」 一緒に入っているライが遠慮がちに聞いてくる。 「ん?説明面倒だから記憶読んで。」 リラックスタイムだもん。必要な記憶を表層に出してライが見やすいようにする。 「…な!?コタロー殿、今すぐ写真を消して欲し「や。」むぅ、あのような物をどうするつもりだ?」 頬を染めるライカワイイ!それにどうするって…ねぇ。 その後俺が無言を突き通してその話題は終焉を迎えましたとさ。
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