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「オ待タセイタシマシタ。」
メイドさんがカートを押してステーキやらをテーブルに置いていく。
「魔動人形ねぇ…あ、ありがとうございます。」
人間にしか見えないメイドさん達だが、実態は土をベースにした人形だそうだ。
魔界には魔力の元となる魔素が濃いので一度作るとエンドレスで動き続けるらしい。
魔素が濃過ぎるため人間はすぐにキャパオーバーとなるため魔界で人間は暮らせない。
「あれ?俺人間やめてんの!?」
衝撃の新事実!!俺、人間っぽいものですか?俺の種族って何だろう?
「ライ、俺ってなんだろう?」
「む?」
イチゴに練乳たっぷりつけて頬張っているライに確認してみる。
「種族で言うなら天使が近い。だが、根本は人間だし能力は神だろう?
我が思うに召喚した勇者は種族が勇者になる。コタロー殿は種族コタロー殿では無いのかと。」
種族、俺!!何かレアモンスター認定されたみたいな気分。
「おはよう坊や。陛下、朝から悪いけど太古の森でウィンドウルフが異常発生との連絡があったわ。
私は今日出られないから、他のに声かけて頂戴?じゃ、報告はしたわよ。」
俺に寄りかかりながらアリアが報告する。
もう、緊張してご飯食べられないじゃん!!
「うむ、我が出よう。コタロー殿も興味があるだろう、食事が終わったら出る。それまでコムに現場を任せる。」
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