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アリアに伝達を頼んでライは食事を強制終了した。
「了解しました。コムに伝えたら私は休ませてもらうわ。じぁね、坊や。」
俺の頭をぽんぽんと叩いて、アリアは食堂を後にした。
お出かけモードじゃないから緊張と人見知りMAXでフォークとナイフを持ったまま、フリーズしている俺。
「コタロー殿?」
ライが心配そうに声をかけてくれる。
「…。」
大丈夫ですよ?再起動にちょっと時間がかかっていますが、俺自身に問題はないで~す。
無言なんですけどね!
「コタロー殿の意見も聞かずに同行させてしまう形になるが、現状を把握するなら良い機会だと思ったのだ。」
シュンと項垂れるライが可愛い過ぎるんですけどー!!
「…。」
頭なでなで。
「コタロー殿??」
俺の側にしゃがみ込んでるから上目遣いナイス、ライ!
で、無言のまま俺は食事再開。スピードはさっきより早くする。
だって、ガチャ○ンの戦闘シーン見たいじゃん?だからステーキを切っては口に詰め込む作業を繰り返す。
いい肉使ってるなぁ。美味でございます~。
「我はちょっと用意をするので此処を離れるが、誰も入れないように伝えておく。
余り急いで食べると身体に悪い。コタロー殿なら30分もあれば食べきれるだろう?それ位に迎えに来る。」
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