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下級ギルドは貴族ではなく一般人の高ランク所持者が作るから食堂や酒場の片手間にクエストボードが設置されているのだ。
「あぁ、テンプレの香り。ライ悪いけど街に入ったら俺は必要最低限しか会話出来ないからね。」
ごめんね、人見知りだから許して~。
「うむ。我がコタロー殿を出来る限りサポートしよう。さて、検閲所だが我に任せてもらえるか?」
何故かとても嬉しそうに俺の手を引くライにコクリと頷く。後は任せた!!
「今日わ~。観光ですか?」
門番ゆるい!?
「いや、今日は彼のギルド登録に来た。観光もするが、学校へ行く前にギルドに登録しなければならないからな。」
スルーですか…何時ものことなんだね。
「そうか~。じゃ、気をつけて行ってらっしゃーい。」
門番んんんんん!!
番をしろよ!?何も調べて無いじゃん!
「あぁ、ご苦労様。」
スルー!?そして再びのスルーですか?何故、門番は何もしないのか。で、検索。
門番は主に獣人。危険察知に長けており、人間より鋭い感覚で違法物資を瞬時に割り出せる。よって無意味な検索は行わないのだ。
なーる。でも獣耳やシッポ無かったよね?
「猿だ。猿の獣人は見た目普通の人間だからな。少し人間より腕が長いのだ。尾は体に巻きつければ良いしな。」
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