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良いけど、他人の振りしてね?
ギルド以外なら一緒で良いから。
「それだと余り意味が無いのではないか?」
大丈夫。ギルド登録フラグを回収したく無いってのが本音だから。
「フラグとはなんだ?」
気にしないで。とりあえず登録行って来ます!
「うむ。最初は皆Fランクからだ。行ってらっしゃい。」
ライはギルドからやや離れて俺が扉を閉めるまでじっと見ていた。
視線が痛いよ、ライ。
「いらっしゃいませ!徒歩三歩へようこそ。お好きなお席にどうぞ?」
扉を開けると明るい雰囲気の喫茶兼バーのようだ。ランチもやっているのだろう、そこそこの集客を見せている。
くるりと店内を見渡すと店の奥にクエストボードとカウンターがある。とりあえずそこ迄いってみよう。
「こんにちは、クエストですか?」
カウンターの後ろから痩身の男性が出てきた。身長は190cmとライと同じ位なのに体つきが細いせいかやや小さくみえる。
「ギルド登録」
したいんですけど?
「おや、珍しい。ウチは低級ギルドですよ?」
自分のマイナス点を堂々と言っちゃうんだ。ま、ギルド登録は一度するとギルドの変更は不可だからね。
「…。」
ギルド登録したいんだってば。
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