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「ありがとうございました~。」
ロッドはとりあえず四次元ボックス(以降ボックス)に入れて武器屋へ行こう!
「職人の多い街というが、魔法具や武器の職人が主だ。魔族の生活には人間のような食事を楽しんだりする習慣がないからな。」
ここ20年位は衣食の向上をしているようだ。ギブアンドテイクで技術提供の見返りに料理のレシピや指導、衣服のデザインなどを要求しているらしい。
「我の行きつけの店だ。」
先程の杖の店から徒歩5分ほどでついたのは赤い屋根が特徴的な店だった。
『武器屋ドーシェ』
木製の無骨な看板が目に入る。窓が無い為中は覗けないみたいだな。
「コタロー殿?」
ぼんやり外観を眺めていたらライが心配そうにしている。
大丈夫、ボーッとしてただけ。早く入ろう!!
「何かある時は必ず声をかけて欲しい。」
ライってば心配性~。はいはい、気が向いたらね。
「まぁ、コタロー殿に何かあれば使い魔として分からない事は無いのだがな。」
しっかり俺の手を握って照れ笑いするライ。この、イケメンめっ!!
「今日はやってねぇよ。」
扉を開けた途端野太い声が飛んできた。
「ふむ。問題ない。」
ライ!?問題ありすぎだよ?お店閉まってるのに無理やり入っちゃダメじゃん。
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