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「やってねぇんだよ、今ろくなの置いてねぇから帰れ。」
岩山かよ?って位モリモリの筋肉が暑苦しいおっさんが不機嫌そうに奥からやってきた。
「ドーシェ、我が見たい武器は置いてあるだろう?」
このおっさんがドーシェなんだ?でも、何で武器屋なのにそんなに品薄なんだろう?
「この国では今、武力を優先的に上げているようだ。まぁ、魔物対策の一つだな。」
ふーん。無駄に警戒態勢を長引かせても良い事ないんだけどね。
「うむ。犯罪者は増えるし、人々の心身も疲弊するからな。魔物退治だけでも何とかならぬか?」
うーん、俺一人だとちょっな。あ、勇者召喚しちゃえば?俺のサポートだったら行けるんじゃね?
「それは…本来ならそうなる所だが、可能なのか?」
ちょっと井戸に聞いてみるね。
「お前、さっきから独り言ヤベェぞ?」
ドーシェに突っ込まれて始めて気づく。俺は喋ってないからライが激しく独り言で会話しているという事に。
「ん、だからどうした?其方らの事など気にしても意味は無かろう?」
魔王ーーー!!こんな所で魔王全開しなくてもよくない?人間なんて気にしないんですねー。
ま、ライが平気ならこのままの方が楽なんだけどね。ゴメンね?
「む?コタロー殿が気にする事でも無いぞ。それより我が見たい武器を早く出せ。」
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