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「なんだこのピンクのウサギ?」
つまらなそうに井戸が入っていたウサギをみるドーシェ。
「検眼で見るが良い。神力の宿りし物だ。」
検眼は職人に必須のサーチ機能のこと。俺のと違って知識や経験がないとあまり役にたたないそうだ。
「うぉぉぉぉぉ!?何じゃこりゃ?ヤベェな、ちょっと興奮してきた!!」
ウサギを抱えて雄叫びを上げるおっさん。かなり痛いよ?
そして、此方が熾天使ガブリエルさんの百合の花。ガブリエルがよく持ってるじゃん?百合の花。アレ、数百年に一度新調してるらしくそれを井戸がくれたのだ。
「ぬぁぁぁぁ!!なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!」
あれ?井戸ウサギより反応がいいのは何でだ?仮にも神様…のはず。
ちょっと聞いてみよう。
『はい。こちら世界管理局総合受付です。』
「あ、お世話になります~林と申します。高位世界管理者の井戸さん、お電話大丈夫でしたらお願いします~。」
企業に電話するときって営業口調になるよね?
『あ、はい。高橋ではなく、井戸でよろしいですか?』
「えぇ。井戸さんです。」
『暫くお待ちください。』
「こ、コタロー殿?」
ライが恐る恐る声をかけてきた。
今ちょっと神様に確認する事があってねー?メールだと絶対時間かかるから電話してるんだ。
「メール?電話?」
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