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めっちゃフカフカだ!柔らかい中にもしっかりと身体を支える感じがあり、何とも言えぬ心地良さを与えてくれる。
目を閉じればあっと言う間に夢の中だ。
「お、寝付きいいね。どれ位で目覚めると思う?」
「過去最短は30分だったな。限界時間は2時間だが、目覚める前提の会話か?連れてきた人間でも時間以内に目覚めたのは1割弱だぞ。」
小太郎の顔をつんつんしている井戸に高橋は苦い表情だ。
「僕の予想では最短記録更新だね。魔法の使い方から一般知識、体術にサバイバル。一番の難所は生き物を殺せるか…だね。」
過去にも沢山の異世界転生者を選抜したが、共通してこの問題がのしかかってくる。
克服出来なければ死を意味する難所中の難所だ。
「高位世界管理者のお前を疑う訳ではないが、殺人鬼だけは勘弁してくれ。あの惨劇は繰り返してはな「痛だーー!」井戸!?」
突然の大声に振り向いた高橋が見たのは、曲がってはいけない方向に曲った人差し指をかばう井戸と怒りの感情を露わにした(無表情の)小太郎だった。
「指ーー!僕のゆびがぁぁぁ!!」
「天誅」
「いや、待て、どういう状況だ?」
「寝る→夢→起きる→ツンツン→天誅」
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