好奇心は○○をも殺す

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「全然構いません!よかった、この森に入ってから全然人に会わないからどうしようかと思っていたんです。」 嬉しそうに俺についてくるけど、此処が魔界だって気付いて無いのか? 「俺はデ「出オチ」はい?」 お前は今から出オチだ。名前なんてイチイチ覚えてらんないもん。 「俺の名前はデ「出オチ」じゃないですよ?デ「出オチ」…分かりました出オチで結構です。」 ようやく諦めたか。 散策は中止して、サクッと目的を達成しに行こうかな。 「お名前…は教えてくれないですよね?」 当然でしょ?見知らぬ相手にホイホイ素性を明かさないのは基本だよ。素直というか寧ろおバカさんだよね。 「あの、此処がどことか分かります?」 よく喋るな。多分時速30km位で走ってるんだけど、普通に会話してくるとかファンタジーだね。もちろん魔力で身体強化してるから出来るんだけどね。 「あの~、怒ってます?」 怒っては無いけど、面倒くさい人だなーとは思ってるよ? 「ど、何処に行くとか聞いても良いですか?」 言ったら絶対うるさくなる。断言出来るよ、このタイプの奴は 『そんな危険な所に一人で行くなんて無茶だ!仲間や装備を万全にして挑まないと、死んでしまう!』 とか言っちゃうんだぜ?
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