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「神魔獣の所。」
試しに目的地(?)を告げてみる。
「神魔獣!?何を考えているんですか!!そんな危険な所に一人で行くなんて無茶だ!仲間や装備を万全にして挑まないと、死んでしまう!」
うん、一言一句間違いなく言ったよ。嫌なシンクロだなぁ、でも普通に考えて俺の見た目は村人Aだからそう言われてもしかたない?
「うるさし。」
「げふぅ!?」
目潰ししてみた。
勢いよく転がりながら大木にぶつかった出オチを冷たい目で見つめる俺。
「い、いきなり何をするんですか!俺じゃ無かったら大怪我してましたよ!!」
余計うるさくなったし。しかも今の大怪我で済んじゃうこの世界の人類の強度ぱねぇな。
「そろそろ目的地付近だから黙ってくれない?」
数メートル先から木々は見当たらずゴツゴツした岩肌が急な斜面を描いている。
「あ、すみません。でも、本当に危険ですから俺も一緒に行きます。」
寧ろ足手まといよ?君。
「そんな嫌そうな顔をしないで下さい。これでも俺、勇者ですから。」
にっこり笑って胸を張る出オチ。
「たとえ神魔獣でも俺が何とかします!」
プラチナむかつく。ドヤすんな!!別に倒しに来たわけじゃ無いんだからね?
「此処で待機。」
ステイしてなさい!すぐ終わるから。
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