623人が本棚に入れています
本棚に追加
/265ページ
「ん?年頃の男が遠慮などするな。存分に眺めるが良かろう?」
楽しそうに仰るゴルゴーンさん。なら、遠慮なく…なんて無理!!
「これ着て下さい。」
創造したのはチューブトップ。アジアンテイストでビーズとかスパンコールがキラキラしてるから、ゴルゴーンさんに似合うだろうな。
「おや、恥ずかしがり屋だね。着たから目を開けていいよ。」
言われてそっと目を開けると目の前にゴルゴーンさんの顔がある。
近いよ!?気配が随分近くにあるとは思ったけど、もうすぐ食べられるんじゃない?て位近いよ。
「何か?」
引きそうになる体を押し留めて平気な振りをしてみる。怖いよぅ…。
「ふふ、面白いな。お前さん神の力を持っているな?まぁいい、聞きたい事とはなんだい?」
ズルリと穴から全身を出して俺の周りに這わせる。
ゴルゴーンの下半身は髪と同じ青緑色の蛇だ。もし俺がおかしな行動をすれば、石化と同時に絞め殺されるだろうな。
「最近誰かに髪を切られませんでした?」
「切られたな。」
あっさり答えてくれた。
「どんな奴か分かります?」
「足元まである焦げ茶色のマントと、顔を覆う覆面をした怪しい男だな。」
怪しいよねー。マントってことは肩からかけてて、前面は丸見えですよね。
最初のコメントを投稿しよう!