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人よりふた回りほど大きな顔の左側に頭の無い蛇がいた。切り口はとても綺麗だから刃の有る武器だね。
では、再生してちょーだい!
「驚いた。私を再生出来るとは、なるほど神の力とは侮れないね。お前さん、噂の神使だろう?」
噂のってなに?俺が此処にきてから二日めなのに噂が流れているの?
「魔王が神に助力を頼んだなんて前代未聞だ。そして、その魔王と契約を結んだ人物ともなれば噂の一つも出来よう。」
ゴルゴーンさんはニヤリと笑って俺の目の前に顔を寄せた。
「借りが一つだ。ついでにもう一つ貸してくれるかい?」
「なにを?」
えー…余計面倒な事になってきた。
「私の髪を切った奴を出来れば生きたまま連れて来て欲しいのだ。」
ほらきた。でもなぁ、それ今ライが一生懸命探してるだろうしなぁ。
「魔王と共同でも?」
「魔王?構わないが、なぜ魔王が出てくるんだい?」
怪訝な顔のゴルゴーンさん。
「今日変わった武器屋でゴルゴーンさんの髪を使ったダガーが売ってたんです。それを魔王が回収したので、ゴルゴーンさんの髪のルート解析中です。」
ライも混ぜて~?
「私は構わないが、魔王には迷惑をかけるね。」
大丈夫。半分趣味だから!
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