まさかアレが…

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薄暗く、ジメジメした遺跡…ではないね。 「ここは遺跡と言って良いかわからぬだろう?神殿と思われるが、出現が謎で魔族達も此処を知らない。どうやら随分昔に作られた物のようだということしか分からぬのだ。」 何らかの原因で結界が解けて遺跡として突如現れる建物がたまにあるみたい。 此処はダンジョン系ではない様で、静かな石造りの通路を奥へと進んでいく。 「此処から分かれ道になる。左へ行けば泉だ。右は住居スペースの様に幾つもの建物があった。全て調べたが何もなかった。」 そう?右なんだけどなぁ…。行っていい? 「構わぬが、大小合わせて2000ほどあるぞ?しかもかなり広く複雑に入り組んで作ってあるから迷うと面倒なのだ…。」 あ、迷子になったんだ(笑) 「ち、違うのだ!」 うんうん、違うよねー。 場所はあらかた検討がつくから良いとして、帰りを迷わない様にしなきゃね。 「共鳴石が便利なのだ。此処はダンジョン系では無いので石のみを置いて行っても問題ないぞ?」 共鳴石って? 「石板に共鳴の魔法陣を描いて半分にした物だ。片方に魔力を流すと元の魔法陣に戻ろうと石板が動くのだ。其れを利用して帰る方向を特定するというものだ。」
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