入学前の濃っゆい1日…。

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りょ。 ライ、寮に寄ってから行こう? 「うむ。採寸やレイアウトも考えなければな。では、また明日。」 ライと手を繋いで理事長室を後にする。 「寮は何処だろうな?聞きそびれてしまった。」 「そんな時は私達にお任せ!!総合警備兼お掃除担当コロポックルです。」 変な兼用だね。でも可愛いからよし。 10cm位の小人達は精霊に属するコロポックルという種だ。主に風と水を併せ持ち戦闘能力が高く隠密行動にも長けている。近年個体数が減少しており各地で保護活動が盛んである。 「コロポックルの一族が学園に保護されているとは聞いていたが、仕事までしているとはな。」 適職かもね。広い学園の手入れと警備を一括してるんじゃないなか。 「なるほど。寮はどっちだ?」 窓枠に乗っているコロポックル達は何やら頷き合って、一人を残して姿を消した。 「私がご案内しまーす。質問があればどうぞ?」 一瞬発光したかと思ったら人間サイズになったコロポックル。 なーんか同類の匂いがするので、 「タチといえば?」 「ネコですねー。」 うん、じゃあ… 「無口ワンコ×不良。」 「お、美味しいです!!もしや、あなたは腐レンド?」 来たー!いきなりの腐レンド発見。
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