入学前の濃っゆい1日…。

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入って直ぐが8畳ほどのダイニングキッチン。その他に6畳のプライベートルームが2つ、バストイレが一つ。 十分な広さだと思うけど。 「これでは家具が入らぬ。空間拡張するが構わないか?」 やる気満々なライの好きなようにさせてみるか。 暫くして自室から出てみると別世界が広がっていた。 「コタロー殿!どうだ?」 ドヤ顔のライだが、コレはどうしたものか? 30畳はあるだろうリビングルームに、一段上がって20畳ほどのダイニングキッチン。 バスルームの扉を開けば二つの湯槽がある広々空間……。 「質素にしすぎたか?」 無言の俺に見当違いな反応をするライ。 学生どころか一般家庭の規模を大幅に超えてるからね?これじゃ、うっかり他人に室内を見られないようにしなきゃ。 「そうなのか?ならば玄関に幻視の魔法陣を設置しておこう。」 そうだね。じぁ、買い物行こうか? 「うむ。自室も改造したからな。ベッドも新調しよう。」 ライのセレブ感にはある程度口出ししない事にしよう。何か疲れるからね。 二人で街に出て、高級家具店でもライのセレブ振りが発揮されたのは言うまでも無いだろう。 「コタロー殿、ベッドはコレで良いだろうか?」
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