第1章

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洸太視点 入学式は無事に始まり、結構順調に進んでいる。 途中、夏が国歌斉唱を音痴な声でしかも大声で歌っていたが、正直対処しようがなかったり、新入生呼名のときに雪人が噛みながらひゃい!といった感じでかわいい声を上げたため、隣の夏が「うぉぉぉぉー!うちの雪人かわぇぇぇぇー!」とか大声でからかうから周りの人がクスクスと笑い、雪人がかなりかわいそうだったくらいで、特に問題無く進み、今は校長先生の長ったらしい挨拶を聞いている。 あ、ちなみに夏はコーチによって外に連行された。 コーチの肩に担がれながら、まるで駄々っ子のように「いやだぁぁぁぁぁぁー!まだ、雪人を愛でたりないぃぃぃぃ!」とわけのわからんことをぬかしていたが、気にしない。 さて、朱音の様子だが朝少しバイトについてもめて、機嫌がどうか心配だったが、入場するときにこちらに嬉しそうな笑顔を浮かべていたので大丈夫だろう。 .....そうやってさっきから一人考えているわけだが、 さっきから校長の話が終わる気がしない。 もう話してから30分はたったというのに。 凛ちゃんなんて、隣の朱音の肩を借りてぐっすりと寝ている。
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