第2章

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目覚まし時計を止めたあと、おれはお腹がすいてきたため簡単な朝食をとることにした。 いつも、忙しくてもご飯の時は朱音と一緒に食べていたので、やはり一人で食べることに寂しさを感じる。 そうやって、朝からなんだか滅入っていると突然ケイタイから電話が鳴り響いた。 俺はケイタイの画面を見ると店長と表示されていたので、急いで口に含んでいるものを胃に流し込み、電話に出た。 「もしもし、おはようございます。」 「あっもしもし、宮本くん朝からごめんね」 そういって店長は申し訳なさそうに謝った。 「いえ、大丈夫です。 どうかしましたか?」 「いや実はね、望月さんが朝からバイト入ってるんだけど恐らく寝坊して連絡取れないんだよ。 悪いんだけど、望月さんの代わりに早めにバイト来てくれないかな?」 まあ早く起きすぎてやることもないので了承することにした。 「なるほど、わかりました。 今から向かいます。」 「ごめんねー助かるよ!」 そうお礼を残して電話を切った。 ....さっきの電話で思ったが、望月さんが寝坊でバックレるなんて珍しいな。 なにかあったのだろうか? まぁそれはともかく、おれは急いで支度をして部屋を後にした。
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