第1章

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そのときタイミング悪く突然、思いっきりドアが開く音が鳴り響いた。 「こたぁぁぁぁぁぁ?入るよぉぉぉ?」 そういって茶髪でショートでちょこんと後ろで一つに結んだ八重歯の女。 古手川夏(こてがわなつ)が入ってきた。 .....いやもうドア開けてんですけどなにこいつ。 「こたぁぁ?あ、なんだちゃんといるじゃん返事しなよ!」 そういってズカズカと入ってきた。 なんだこいつ理不尽だ。 「てか、こたなに泣いてんの?」 「な、ないでxvnicfygj」 「おもっきし泣いて言葉になってないじゃんw」 そういって置いてあったタオルで夏が俺の顔を乱暴にこする。 いや、普通にいてぇよ! 「んで?なにしに来たんだお前?」 「にゃははっ、こたも入学式行くでしょ?一緒にいこー?」 「わかったわかった、ちょっと待ってろ」 「はいはーい!」 そういって夏はソファーでゴロゴロしだした。 本当自由なやつだな。 夏とは小さい時からの付き合いだが、基本こんな感じだ。 俺はすぐに部屋着から私服に着替えて準備を済ました。 「終わったぞー」 「おっけー!じゃあいこっか!」 そういって部屋をあとにした。
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