第1章

8/14
前へ
/39ページ
次へ
「そういえば、翔はどうしたんだ?」 「んー?翔?なんか大学の講義あるらしいよー!」 ん?あのシスコンがその程度で休むって珍しいな。 「なんか、留年掛かってるらしくて家族全員に行かされたらしいよ!」 「ああ、なるほどね」 あいつもバカだからな、 大学入って大学デビューして遊びまくったツケだろう。 「そういうお前は休みなのか?」 「うん!丁度大会が終わったから今日はオフ」 そういえば、テニスの大会だったっていってたな。 「勝ったのか?」 「まあねー予選だしねー本戦が楽しみだよ!」 そうやって余裕にいう夏だが、さすがにコーチの娘なことあって超絶テニスがうまい。 関東には敵なしの全国クラスだ。 「さすがだな」 「こただってうまいじゃん! 私普通に負けるし」 まぁ男子と女子では体力的な差がありすぎるからな。 「男と女だからさすがにな、まぁ今やって勝てる気しねーけど」 「そんなん関係なしにうまいじゃん!中学のとき、王様の長谷部さんといい勝負したじゃん!」 そういって大袈裟に手振り身振り表現する。 ああ、あのコール好きの王様か、懐かしいな。 「結局負けて県どまりだからなその程度だよ」 「ドロー次第ではわかんなかったじゃん!あの人そのあと全国とっちゃったし!だいたいなんなの?スコア6-7 7-6 6-7(100-102)ってテニプ○かよ!」 本当に懐かしいな。 あのときは、まじで死ぬかと思った。 てか、リアルぶっ倒れた。 あ、別に立ち上がったほうが勝者だとかバトル漫画みたいなことはなかったよ。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加