第1章

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朱音たちの学校にいくまで、少し時間があったが夏と会うのは実は久しぶりなので、過去のバカな話で盛り上がった。 夏と始めて会った話とか、翔と陸と始めて会った日に翔と夏が喧嘩して翔が半べそかいたとか、それを見兼ねた俺と陸が仲裁に入ったとか、なぜか次の日には仲直りしていたりだとか、俺が夏の姉に告った話とか、翔がバカとか、etc... まぁ、夏達とのバカ話は多すぎてとても移動時間だけでは話しきれなかった。 そうやって夏と昔話に盛り上がっていると、あっという間に朱音たちの学校に着いた。 俺はケータイで今の時間を調べる。 8時44分、入学式まであと少しか。 「お父さん達もう体育館にいるって!」 そういって、ケータイをしまいながら俺に言った。 「じゃあ、もう入るか。 コーチとかに挨拶しなきゃだし」 「うん!」 そういって俺たちは校舎の隣にある体育館へ向かった。 体育館の中はすでに多くの保護者の人で埋まっていた。 だが、目には自信があるので、コーチ達を割とすぐに見つけることができた。 てか、コーチはガタイが厳ついから目立つ。 俺は長身で色黒で筋肉質の男に話しかけた。 「コーチ、おはようございます。」 「ん?おう!洸太か!久しぶりだな!席はここにとってあるぞ!」 がははっと豪快に笑いながら、用意してもらった席に座っていく。 この人は小学生の時にお世話になったコーチであり、夏の父親だ。 もともと、俺の両親とも仲が良かったため、家族のように接してくれる。 席には夏の両親、凛ちゃんの両親、そして俺と夏が固まって座っている。 コーチにたまには顔を出せとかいわれたり、 いろいろと話していると一人の教師がマイクを取り、 俺たちに軽い挨拶を終え、新入生入場と言ったので入学式が始まるみたいだ。
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