さよなら

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いやはや全く、しんみりし過ぎってのは体に悪くて仕方がない、まだ死んでる訳でもあるまいに こんなんじゃルルに負けちまう、全力で俺に挑んでくれる相手だってのにそれは失礼だろ、同じように全力でぶつかってやらにゃあよ だから信じないとな、あのガキ共が生きて戻ってくることを ……こう言う時サクッと気持ちを切り替えられる辺り、流石自分と自画自賛してやりたわ ははっ流石俺 「そんじゃ行って来るわ、戸締まりはちゃんとして気は緩めんなよ、ユーリは万が一館内に侵入されたらよろしく」 「行ってらっしゃいませ」 「御意」 朝食は割愛し支度を終えた俺やアリア嬢は出勤の為に玄関へ、エルは既に仕事場の天界に行ってしまって居ないが見送りにノルンを始め勢揃い 珍しいこともあったもんだがこんな日もあるさ、そんなこんなでローグやエテコウも後に続き俺たちは外へと踏み出す で、視界に入れたのは隊服に身を包んだ奴等エ糞シストと、態々こんな奥地にまで足を運んでくれやがりました支部長様 わかっちゃいた事なのに朝から不快なものを見てしまうのは最悪な気分にされる 「おはようございます九十九君、いい朝だ」 「ああ、お前等さえ居なきゃ晴れやかな朝だわな」 門を開き付き合わせた顔、表面上では爽やかに笑っちゃいるが、こいつの心は俺に対する殺意のみ
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