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出逢い
(詩が聴こえる…優しい歌が)
「……ん~?……」
重たい瞼をこじ開け、目を覚ます。
樹々の隙間から木漏れ日が差し込んで自分を照らす。
「…眩し…」
少しの間ぼーとしてから少年は歩き出した。
「どっかに川でも無いかなー、体と服洗いたいんだけど…」
そう言って服を見てみると案の定、服にはベッタリと赤黒い血液が付いていた。
「…水の匂いだ!」
そう言うと少年は走り出した。
少し走るとすぐに川は見つかり、しょうねんはバシャバシャと川の中に入って行った。
「ふー、気持ちー 」
そう言って体をバシャバシャと洗っていると…
「おや?先客の様やで、若様~」
背が高く黒髪で目が細くて眼鏡を掛けた関西弁の男がそう言うと、後ろから背の低い少年が顔を出し
「本当だ、でもただのお客じゃない様だ…。」
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