第1章

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帰り道も多分取り留めのない話をしていたんだと思う。 私は帰宅しても家族には文化祭に行った事を話さなかった。 それから約10ヶ月後、彼は甲子園球場にいた。 私はテレビの前でベンチ入りしている彼の出番を待っていた。 彼は代打で何回かバッターボックスに立ったが代打としてピンチを救うような活躍は出来なかった。 次の年も彼の高校の野球部は甲子園に行ったと記憶している。 高校卒業後、彼はどうしたのか本当の所、私は未だに知らない。 彼女とは高校卒業後、一度だけ電話で話した。 医学系の大学に通っていると聞いた。
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