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言われた有宮くんは
唇を噛んで
ぱっと手を離した
「で…
何でこんなことさせてんだよ」
「潰そうと思っていたけど
集会に出ているうちに
悪い人間の集まりじゃないと
思ってね」
ふっと佐条くんが目を細める
「とは言っても…
先生や生徒会からの悪評が
立ったままでは
やっぱり彼らは学園では
マイノリティーのままだ」
「別に市民権は求めてねーよ」
「無ければ辛いことは
わかっているだろう」
「……」
有宮くんは複雑な顔になる
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