8人が本棚に入れています
本棚に追加
「だから彼らの居場所を
守るために
ボランティア活動を
させることにした」
「はあ?
んな…だっせーこと…」
「喜んでしてるけど?」
「…む」
確かに舎弟たちは
ゴミ拾いに没頭している
「いい舎弟を持ってるじゃないか
鶴の一声
この顔で提案したら
すぐ納得してくれたよ」
「……」
佐条くんの言葉に
有宮くんは
どこか照れ臭そうに
そっぽをむいたままだ
舎弟を褒められたことが
嬉しかったのか
それとも
人間的に舎弟たちの信頼を
得ていることが照明されたことに
照れているのか
どちらにしても
この不意打ちのアイディアに
あたしは思わず微笑んでしまった
最初のコメントを投稿しよう!