プロローグ

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あの日は 月の綺麗な夜だった。 夜なのに眩しすぎる東京で 空に浮かぶ白い月は 儚(ハカナ)いがゆえに どうしようもなく美しかった。 あの日一緒に見た月を 私は決して忘れない。 月の隣に掛けた あなたとの願い。 月の隣に見た あなたとの未来。 月の隣に並ぶ あなたの笑顔を 私は決して忘れない。 たとえそれが 嘘になったとしても――
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