セフレができるワケ

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「OK. Let’s call it a day」 ケインが、パタンと、冊子を閉じて、口の端をニッと上げた。 50分のレッスン終了。 ケインは始終優しくて、たまに飛ばすジョークも面白かった。 マンツーマンのレッスンは、あっという間に感じた。 私は、後ろ髪を引かれる思いで、資料をカバンに入れ、ケインにお礼を言い、立ち上がった。 「ね。ユーナ。 このあと、予定ある?」 「え……?」 「もう1時間。特別レッスンしてあげよっか?」 ケインの視線がキラっと光った気がして、 私の胸は一度だけドクンと鳴った。
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