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「……いいの?」
「ここじゃ、お金かかるから、スクールの外になるけど、いい?」
「うん」
下心を感じないワケじゃない。
だけど、ただ単純に、誘われたことが嬉しくて
尻尾を振る子犬のように、弾んだ声で返事をした。
スクールを出てからフッと思い出した。
そう言えば、仁が家に来るって言ってたっけ。
ちゃんと断ろう。
ケインと待ち合わせの、スクール近くのカフェで、席に座って待っている間に、仁にメールを書いた。
『やっぱり、今日はデート。来ないでね!』
『ふーん。了解。明日は?』
すぐに来た、仁のそっけないメールの返事。
『明日にならなきゃ、わかんない』
私もすぐに返事を書いた。
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