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汗で少し湿った仁の体が熱い……。
抱きしめる腕の力が強くて、ちょっと痛い。
耳から頬に、そして唇に移動した仁の舌は、私の閉じた唇をこじ開けて、口内の性感帯を探る。
「んっ……」
唇の隙間から漏れた声まで吸い取るような、熱いキス……。
頭を押さえられて、体を動かすこともできないまま……。
力が抜けていく。
『大切にしたい彼氏ができたから、もう会わない』
用意していた、ウソの言葉は、もうなんの意味も持たない。
力が抜けて、立ってられなくて、ガクっと沈んでいく私の体を、仁はヒョイっと持ち上げて、ベッドに横たえた。
「とりあえず、シャワー浴びてくるから、大人しく待ってろ」
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