初恋のヒト

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私は、金縛りにあったかのように、ベットから動けなくて、 仁がシャワーを浴びている水の音をただ静かに聞いていた。 中途半端に体が熱くて。 今の私は、仁に抱かれたいって、思ってる。     久しぶりの仁の温もり。 慣れ親しんだ仁の体が、与えてくれる快感を私の体は覚えてる。 仁を好きだなんて気持ちは、とっくの昔に捨てたはずで。 それでも、身体だけは、仁を求めてて。 それは、私が、まだ仁を好きってことなの……? 違う。 私は、仁のことなんて、好きじゃない。
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