セフレができるワケ

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総務のフロアから一歩外出ると、 たまたまそこに営業部の森川くんがいた。 「お先に」 いつもの貼り付けたような笑顔で挨拶して、横を通り過ぎようとしたとき、 「もう上がり?早いな」 意外にも森川くんは私の横を歩き始める。 森川くんは背も高いし、態度も横柄だし、同期なのにいつも上から見下ろされているみたいで、ちょっと苦手……。 「……うん。仕事、終わったし」 「とか言って、また、男?」 フッと冷ややかに笑われる。 「え……」 一瞬、仁のことが頭に浮かんだけど、今日の予定は英会話だ。
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