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刹那の騒動から半年後。
二人の関係は皆に認められるものとなり、新たな生活が始まっていた。
(弥。今日はどうする?
ブティックに行って、皆で服を調達するのも良いなぁ
あっ!それとも、皆で救援活動にする?)
「うむ。玲奈はどちらにしたい?」
「ちょっと!!私達にもちゃんと相談しなさいよ!」
完全に二人の世界に入っていた玲奈と弥は我に返り赤面する。
「すまない。昨日が休みだったからな…
つい昨日の調子で話してしまった。」
(ごめんなさい……)
「本当!いい加減にしてよね!!」
刹那は皆を代表するかの様に二人を叱り、和やかな空気が食堂を包む。
「まぁまぁ。弥君。
だが、公私混同は良く無いぞ?」
「ふぉっふぉっふぉっ。
若いのー。」
「あははは。ラブラブだねー。」
「全くもう!!」
調べ物が終わった拓也も食堂に戻り、より賑やかな生活。
弥達にはとても幸せで有意義な日常であった。
「じゃあ、まずは刹那。
今日はどうしたい?」
弥に指名された刹那は皆を見回し唸ると手を叩き、提案を述べた。
「んー。そうだ!!温泉とかどう?」
「温泉かぁ……。混浴?」
「………。お姉ちゃん。
その意見に回答をどーぞ!」
(殺すよ?)
玲奈は、笑顔とは裏腹に漆黒とも言える邪悪なオーラを放つ。
「ごっ!?ごめんなさい。冗談です…」
(よろしい。)
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