花時

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純粋で汚れのない…欲を知らない…この道で生きてゆくことを選んだ時から恭子が失ったもの全てを彼女は持っていてる。 現代の聖女ではないだろうか…。だから彼女に水商売のいろはを教えるつもりはなかった。 トラブルに巻き込まれないように大人の会話の仕方だけを教える。それでいい。 恭子は色んなものを彼女に重ね合わせていた。亡くしてしまった娘、もし今と違う道を選んでいたしたら自分も美香のように生きたかった…。
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