起章 第1幕 ~時空調査員~

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「紅蓮の焔を操る火神よ!その灼熱の力で大地の全てを灰と化せ! "ジ・アース・オブ・フレイム"!!」 ズドォ! ズドズドォ! ダキアが呪文を唱えると、ゴーレムの付近の地面から次々と炎柱が立ち昇った。 「グオォォォー!!」 ゴーレムが叫んでいる隙に俺はゴーレムの後ろに回り込み、魔力を高めながら跳躍した。 「巨神の魂よ!我が拳に宿い、悪に鉄槌を下すがいい! "フィスト・オブ・ギガント"!!」 巨神の拳の形をした魔力を右手に発動させ、ゴーレムの後頭部めがけて飛びかかる。 「喰らえ!!」 グォガアァァーン! 「ゴガアァァァー!!」 見事ゴーレムの後頭部に命中し、ひびを入れることができた。ひびを入れることはできたのだか、それでもゴーレムは倒れない。 「っ!? 奴の弱点である衝撃系の呪術でも倒れないのか!」 そう言いながら着地しようとしてる所へ、ゴーレムが突進してきた。 「くそっ!間に合わない!」 「シリウスっ!これに掴まれ!!」 間一髪の所でダキアの投げたロープに掴まり、突進を回避することができた。
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