起章 第1幕 ~時空調査員~

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「はぁ、助かった。ダキア すまない。 あ、大丈夫ですか?ラフィア様」 「私は大丈夫です。そ…それより、シリウスさんこそ大丈夫なのですか?」 「あぁ、お気遣いありがとうございます。俺は大丈夫です」 それより…あの生命力は何なんだ?普通のゴーレム系の魔獣は頭部に衝撃を与えれば倒れるはずなのに……。 俺らが困惑していると、一人の調査員がやって来た。 ドタドタドタドタ! 「オイ!何があった!? あ、あれはゴーレムか?」 するとまたゴーレムは俺達の方へ突進してきた。 もしかしてあのゴーレムはラフィア様を狙っているのか?俺たちがここに来たときもラフィア様を掴んでたし…。 「オイ!新入り!ダキア!何をしている!」 ダキアも同じ事を考えていたのか、二人ともゴーレムが突進してきてる事に気付かなかった。 「あっ…!きょ、巨人が…!」 ラフィアと調査員の声でハッとして急いで避けようとしたが、ダキアはすんでのところで避けそこね、足を負傷してしまった。 「ぐっ…!くそっ!」 ゴーレムは敵(俺達)の頭数を減らす事を考えたのか、攻撃目標を彼へと変更した。
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