プロローグ

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「グギャアアァァァー!」 「ぐわあぁぁー…やめてくれー!」 魔獣の一撃でとある村の人間が次々とやられていく。 「いったい何なんだ!?あの魔獣は!あんな魔獣は見たことが無いぞ!」 この異世界には魔獣と呼ばれる生物が多々存在する。魔獣といっても種類は様々で、人間と共に生活するもの、秘境で静かに暮らすもの、人や他の魔獣と争うものなどがいる。 ただ、全ての魔獣に共通するもの、それは――魔力を持ち、呪術を使える――ということだ。 「ガッ!ガガギィィー!!」 グオォォォ~ 「うわあぁー!にっ…逃げろぉー!!魔獣が竜巻をおこしやがったぞぉぉー!」 *** ビーン ビーン! ビーン ビーン! 「っ!警報です!大陸西部で異常事態発生!場所を特定します!」 ビーン ビーン! ビーン ビーン! 「場所、特定しました!ヴィーンデーハの都心より南西へ57!」 「警戒レベルはいくつだ!!」 「はっ、はいっ!レベル3・6!深刻です!」 「よし、ダキア!現場へ急行しろ!今から転移装置を起動させる。それまでに準備を済ませろ!」 「了解しました。」 ある組織でダキアという青年に魔獣掃討の命令が下された。この組織はいったい何なのか……。
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