プロローグ

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*** 一方村では魔獣による被害が広がっていた。死者も続出し、建物が破壊されてく。しかし村の人々は唯、その光景を指をくわえて見ているしかなかった…。 「ちくしょう!誰か助けてくれないのかよ!!」 「うっ…村がどんどん…っ…」 そして、人々が絶望している中、 「ボルト・ショック!」 バチバチ! 低い声と共に小さな稲妻が走り、魔獣の巨体に衝撃を与えた。砂塵の中姿を現した人こそ、先の組織の青年・ダキアである。彼は、魔獣が立ち上がるより先に次の攻撃に転じていた。 「はぁぁぁあああっ!」 魔獣が反撃する間もなく、次々に魔獣の腕を切り落としていく。 (この魔獣は腕が多いが動きが遅い!こんな奴さっさと切り捨ててやる!) ダキアは剣をしっかりと握り、素早い攻撃を続ける。 「聖なる光よ!我が剣(つるぎ)に宿いて暗闇を滅せ!"ホーリー・シャイニング・ソード"!!」 シュバアァァー! 聖なる光に包まれ巨大化した剣で、魔獣を真っ二つにした。そして魔獣は倒れたきり立ち上がらず、塵となって虚空に消えていった…。
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