起章 第1幕 ~時空調査員~

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凍てつくような極寒の日、どの家も戸を固く閉ざしている中、ウィレンドリアにある時空矯正ギルド・ウィレンドルフでは、時空調査員任命式が行われていた。 新たに調査員と成るものは、ギルド最高司令官、七賢星(7人の学者・参謀)、時空研究局長同席の下、時空調査局長より任命証を貰わなければならない。 そんな新たに調査員と成るものの中に黒髪で短髪(そしてそれなりのイケメン)のシリウスという青年がいた。 (*ここからシリウス目線) とうとう俺も調査員だ。今まで調査員見習いとして色々頑張ってきたが、ようやくアイツに追い付いた! 「……以上の事を守り、時空調査員として誇りを持って行動すること!以上で任命の儀を終わりにする!諸君らは今から正式な調査員だ!頑張りたまえ!」 『はっ!』 *** 「久しぶりだな シリウス。」 俺と対照的に銀髪で長髪(こちらもそれなりのイケメン)のダキアが話しかけてきた。俺達は幼い頃からの親友で、2年前、ダキアがギルドに入った時(俺はその時に入らなかった)に別れて以来となる。
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