711人が本棚に入れています
本棚に追加
「梅林寺君は、現役東大卒、国家公務員Ⅰ種試験一発合格の優秀なキャリアなんで、くれぐれも、身に危険が及ぶような仕事は与えないように」
一係係長の草壁は、両手と口を動かす。
竹山以外の刑事達は、戸惑いながらも拍手をする。
草壁は部下の顔を見渡し、竹山に視線を止めた。
「…頼んだよ? 彼女に何かあったら、僕が大変なんやからね?」
始末書を毎月提出する竹山は、思ったままの言葉を返す。
「…草壁さん、そんな仕事、うちにはありませんよ? 大事なキャリアちゃんには、危険が及ばない部署に行って頂いたらどうですか?」
最初のコメントを投稿しよう!