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「ここはどこなんだ!一体、俺はどこにいるんだ!」
周りは真っ暗でなにも見えない。 男は混乱するばかりだった。
「なんだってこんな目に-。いままでのバチでもあたっちまったのか。いや、そんなはずはない。たしかに金を色々と騙して盗ってきたが、あれだけで、こんな目にあうはずがない。」
色々と考えているときだった。
突如アナウンスが流れた。
「いよいよあと五分になりました。最後の準備をしっかりしておいてください。これが最後のアナウンスです。あと五分でゲームを開始します。繰り返します。最後の準備をしっかりしておいてください。これが最後のアナウンスです。あと五分でゲームを開始します。」
「いよいよ何がどうなってやがんだよ!俺をここからだしやがれっ!!」
だが、その大声で叫んだ男の声に呼応する声はなく、むなしく周りの空間に共鳴するかのように響き渡るだけであった-。
男の名前はヨウ。自称会社員であるが、それはあくまでも自称の領域であり、実際には無職。ただ、ヨウには生業としているものがあった。それは詐欺師である。詐欺師こと通称ヨウ。裏の世界ではといったら大袈裟であるが、ヨウはその世界ではわりと名前の知れた結構な腕前の詐欺師であった。
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