第一章:《黒髪紅眼の破壊者》

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∮∮∮ 古びた書物。 刻まれた文字は掠れ、触れれば崩れていきそうな程に朽ち果てた頁。 何が書いてあったのか、それを知るものはいない。 《何か》が書かれていたのか。 それとも、《なにも》書かれていなかったのか。 書物の正体を知るものはおらず、いつしかそれは、元々在った場所に戻されていた。 古びた書物。古びた表紙。 読み取れるのは、表紙に書かれたこの文字だけ。 光に照らされ、焼けついた《七文字の物語》。 《二つの光》と‥‥‥‥ ∮∮∮ ◆◇◆
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